年末年始の旅行でバルセロナ・パリへ行ってきた時のことです。
ミュンヘン経由でバルセロナへ
日程は6泊8日、それぞれ3泊ずつです。
最初にバルセロナに向かったのですが、日本からバルセロナの直行便は無いため、どこかでトランジット(乗り換え)をする必要があります。
今回購入したチケットはドイツ・ミュンヘンでの乗り換えでした。
ドイツ・ミュンヘンでの入国・税関
このドイツでの乗り換えというのが事前に少し不安がありました。
ヨーロッパはシェンゲン協定というのがありまして、ざっくりというと「協定を結んでる国の最初の国で入国して、あとは国内便扱いとする」みたいな制度があるのです。
ということで、今回の旅行ではドイツでの入国となるわけですが、このドイうつでの入国というのがいろいろと悪いウワサが多く、「税関を通るときに高価なものは没収されてしまう」みたいな話が随分多くネット上などでも見られます。
実際、ブンデスに移籍した某サッカー選手などは腕時計を没収された、なんて話もあり、手荷物として持って行っていたiPadやらを没収されたらどうしようか、などと事前に色々と調べました。
その際得られた情報も実に様々で、
「税関申告有りのゲート(赤)を通って、物を見せれば大丈夫」
だとか、
「そもそも商業目的じゃない個人利用の物なら申告なしのゲート(緑)で大丈夫」
だとか、
「緑のゲートで抜き打ちチェックに引っかかったらアウト」
だとか、
「トランジットの場合は税関は無い?」
だとか、調べた限りはてんでバラバラです。
わからなくなったのでその場の雰囲気に任せようと思い、実際に行ってみると…
まず、上記に有る税関の「赤ゲート」と「緑ゲート」が有るのは、ミュンヘンの空港の場合、「ミュンヘンが目的地の場合」に通るルートのようです。
我々は「バルセロナへの乗り換え」組だったので、「乗り換えの人が通るルート」を通った場合、仰々しい税関ゲートはなく、するすると乗り換えのためのチェックインカウンターのあたりにたどり着きました。
一箇所、係員が待ち構えてる場所があって、「ここが税関か?」と思ってどきどきしたのですが、特に何事もなく素通り…。
というわけで、あくまで自分の体験談だと、「心配したほどのことはなく、ドイツの税関をクリアできた」となるのですが、実際には抜き打ちチェックなどもたまにあるのかもしれないので、そのあたりはなんとも言えません。
ミュンヘンでは本場のビールとヴァイスヴルスト(白ソーセージ)を堪能。滞在二時間くらいでしたが、十分ドイツを体験できました。
ミュンヘンの空港は空港内にビールの醸造所があるらしい。さすが本場…。
しかし、ドイツの店員さんは愛想が無いな。あの彫りの深さであの圧力で笑顔無しだと、慣れないとビビってしまうですよ。
税関が怖いというウワサ以外は、ミュンヘンの空港は無料のコーヒーメーカーが置いてあったり、新聞が置いてあったり(ドイツ語だから読めないけど)で、なかなか快適な空港です。
ちなみに、日本からミュンヘンまでの飛行機で機内サービスの赤ワインを飲み過ぎまして、気圧の変化やらの追い打ちも食らってほとんど悪酔い状態で機内を過ごしていました。
機内でのお酒はごくごく控えめが良いようです…。無料だからって限界まで飲んではいけない(笑)
バルセロナ観光と治安
乗り換えも無事に済んで、バルセロナへ。
バルセロナはヨーロッパの国のなかでもそれほど治安が良くないと聞いていたので、これまたおっかなびっくりで訪れたのですが、実際に歩いてみるとそれほどのことはなかったです。
観光都市なので、表通りは夜でも人が多くて危険は感じません。
地下鉄もスリなど警戒してかばんの口はがっしり握ってましたが、いきなりボコられるようなこともなく、快適に観光出来ました。
マドリッドの方は首絞め強盗なんかも未だにいるという話ですが、そっちも実際行ってみないとわかりませんね。
地下鉄が張り巡らされているので移動は楽で安いです。今回は比較的町中のホテルにしたのですが、ちょっと郊外の方が安くて広くて新しいホテルが多いみたいなので、割りきってそういうところに泊まってしまうのも手だな、と思いました。
ただ、タクシーは流しのを捕まえるより、ちゃんとしたタクシー乗り場で拾ったほうが良いそうです。流しのタクシーはボッタクリもいるとかいないとか。
サグラダファミリアがダントツで有名なイメージですが、その他にも天才ガウディの手がけた建築物がニョキニョキ建っていて、その素晴らしさたるや凡人の我々でも圧倒されます。
それから、なんといってもFCバルセロナの本拠地、カンプ・ノウ。試合がなくてもスタジアムの見学ツアーは毎日行われているのですが、これのチケット売り場がすごい行列で、ちょっと諦めようかと思ったくらいです。
小一時間ほど並んでチケットを購入したあとのスタジアムツアーは、それほど混み合ってるということもなく見学出来ました。
ただ見学出来るだけでなく、いろいろとアトラクションのようになっていて、なによりも基本的に写真撮り放題というのが素晴らしい。これは行列になるわ。
「試合見れないのに行ってもなあ」と思っている人もいるかもしれませんが、行って損をすることはない施設ですね。
あとはスペインバルの美味い料理と安旨ワイン。ほんとに至る所にバルがあるので、食べるためだけに訪れても面白いだろうな、という街です。
スペイン料理というと「パエリヤ」と「アヒージョ」ですが、「アヒージョ」は南の方の料理らしく、バルセロナではほとんどみかけませんでした。
「パエリヤ」は観光客向けにランチで提供するお店が多かったように思います。味も多分ピンキリ…我々は最終日の夕食にパエリヤ食べたのですが、うーん、いまいちでした…。
ランブラス通りみたいな観光地の表通りにあるお店は味の良し悪しに関わらず客が入るので、ハズレも多い気がします。
ある程度事前リサーチで美味しい店を絞り込んでおくのも良いかもしれません。とにかく、飲食店の数がデタラメに多いので、見た目とか雰囲気であたりをつけるのが難しい気がします。
バルセロナの噴水ショー
モンジュイックの丘というところで、噴水ショーがありまして、季節によってやってる曜日が違うのですが、我々がいったときは該当の曜日でないのにショーをやっていました。おそらく、年越しの時期だったからだと思います。
これがなかなかすごい。無料とは思えないくらい、豪勢に水を吹き上げるわ、ライトアップもビガビガだわ、とにかく一見の価値有りです。
季節によって、開催時期と曜日が変わるみたいです。年末年始じゃなければ見れない曜日だったようなので、ラッキーでした。
バルセロナからパリへ
バルセロナの空港は街に非常に近く、混んでなければ30分くらいで行き来できます。
日本国外→日本国外の移動も初だったのですが、eチケットは日本でプリントしていっていたので、それさえあれば日本から国外に行くときとほぼ同じ手続きで移動できますね(当たり前ですが)。
チェックインも機械で出来ましたし、エールフランスの職員のひとも英語が通じたので、トラブルもなく出国できました。
続きます。